近年女子旅で人気旅行先になっているモロッコ。
気になるのはモロッコの実際の治安状況ですよね。
モロッコは事前知識を入れて置くことが最大の鍵と言えるほど、ややこしい国です。
いい人ももちろんいますが、言葉巧みに騙そうとしてくる方も残念ながら多いのも事実…
モロッコを個人で行く人は特に隅から隅まで読んで欲しいです。
(私のブログだけでなく他の人のブログも)
体験談を元に、女性が特に気を付けたい治安情報をお届けします。
モロッコ女子旅の治安・注意点①危険情報の確認
どこの国もそうですが、まずは日本の外務省が出している「海外安全ホームページ」を確認!
「海外安全ホームページ」では、世界各国の危険情報や注意情報などの情報がリアルタイムで更新されています。治安情報がしっかりと書かれているので、その国がどのくらい危険なのか知ることができます。
現在のモロッコは、全土においてレベル1の「十分注意してください」という最低レベルの危険度。
比較的安全ということなのですが、モロッコ全土ではテロへの警戒が続いていたり、デモも続いているため油断は禁物です。
モロッコ女子旅の治安・注意点②
偽ガイド・親切な人に要注意
これは私が実際にマラケシュを歩いていて体験した話です。
フナ広場を目指してマラケシュの旧市街を歩いていた時、一人のお兄さんに話しかけられました。
「フェズとはまた違った、ベルベル人がやっている伝統的なタンネリのフェスティバルが今夜で最終日だから、ぜひ見て行きなよ!」と声をかけてきたのです。
モロッコでは偽案内人や高額チップを求めてくる人が多い、との事前知識が入っていた私は少々疑い気味…。
しかし通りかかった別のお兄さんも「今夜でフェスティバルが終わっちゃうから見てきなよ。安全だから大丈夫だよ」と言われたのでついて行ってみることに。
タンネリへ行く道中は、モロッコについていろいろと教えてくれとっても親切なお兄さん。
道中、ここに行くんだよ、と看板も指さしてくれました。
そして辿り着いたのは…
フェスティバルをやっている様子は皆無なただのタンネリの風景。
どこがフェスティバルなんだろう…という疑問を持ちつつ、タンネリを案内してもらいました。
マラケシュのタンネリ見学は、タンネリのすぐ側まで行くことができ、動物の皮もリアルに見れるのでちょっとグロい…。
タンネリではお決まりのミントの葉を片手に、細かく案内してもらいました。
タンネリ見学の後に連れて行かれたのはこれまたお決まりの革製品のお店。
「フェズのお店でたくさん購入しちゃったんだよね…」と断り文句を入れるとしぶしぶOK。
お礼を言って立ち去ろうとしたら、案内してくれたお兄さんが「案内したんだからチップ!」とチップを求めてきました。
心の中で「やっぱりきたか…」と思いつつ、しっかり案内してもらったのは本当だし写真もいっぱい撮ってくれたから気持ちのチップ10DHずつ(2人で約240円)を渡しました。
すると急にお兄さんの顔が激変してかなり怖い顔に。
「こんなんじゃ足りない。1人100DH(1200円)だ」と言ってきたのです。
「うわー。あんなに親切だったのにこんなに豹変するのか。」と恐怖を覚えながら
「最初に無料って確認したよね?無料って言ったから着いて行ったのに」と猛抗議。
すると、どこから集まってきたのかモロッコ人5・6人に囲まれてしまいました。
それでも、なぜか強気だった私は「確認した」と言い続けていたら諦めてくれたのでホッと一息。
今回は何もなく無事だったのでよかったですが、やはり無防備に着いて行くのはおすすめしません。
ほぼ100%で高額チップを要求されます。
案内してもらうときは事前に無料か絶対に確認しましょう!
基本的にはついて行かないことをおすすめします。
モロッコ女子旅の治安・注意点③ナンパがとにかく多い
モロッコでは日本人女性はとにかく目立つ存在。
「かわいいね」「結婚して」などナンパが本当に多いんです!
とあるリアドでさえもスタッフさんが猛烈アプローチしてきたので(しかも既婚者)、逆に関心してしまうほど。
日本人男性は草食と言われている中、モロッコ人男性は肉食を越えていると言っても過言ではないと思う…!
モロッコ人男性はかっこいい人が多いので、ふらっとついていきたくなりがちですが気を付けましょう。
モロッコ女子旅の治安・注意点④
露出が多い服装は避ける
イスラム教のモロッコ。
イスラム教では、女性の露出は禁止されています。
観光客であれば、ある程度の露出(半袖など)は大丈夫!
ただ、過度な露出は避けた方が無難です。
日本人はただでさえ目立つ存在なので気をつけましょう◎
ストールや薄手の羽織があると便利です。
モロッコ女子旅の治安・注意点⑤
フェズはツアー加入がおすすめ
迷宮都市、フェズ。
迷路の街と言われる通り、フェズ旧市街も道の数は9000通り以上なんだとか…!
Googleマップにも表示されない細い路地もあるため、いつの間にか迷子になってしまった…ということも十分ありえます。
フェズで一度迷ってしまうと、自力で目的地まで辿り着くのは至難の業。
迷子になってしまった時は、しっかりと交渉して道案内を頼まなければなりません。
そういった街なので、フェズ旧市街を歩いていると
「タンネリはこっち!」「道案内するよ」など
案内人からの声が途絶えません…。
女子旅だと、勝手に案内人が付いてきて追い払うのが大変な時も…。
(本当にしつこいので気をつけてください泣)
道案内を頼むと高額チップへの対処など、いろいろと面倒くさいので、手っ取り早くツアーに加入することをおすすめします。
私はリアドから現地英語ガイドツアーに加入しました。
宿泊したリアド:Dar Anebar
現地英語ツアー:1グループにつき400DH
(約4,500円)
所要時間:応相談?私は10時~17時まで
モロッコ女子旅の治安・注意点⑥外での飲酒は禁止
イスラム教のモロッコでは、外でお酒を飲むことが禁止されています。
レストランやホテル内では飲酒可能なので、お酒を飲みたいときには、お酒を飲める場所に移動しましょう。
スーパーでもお酒が購入できるので、購入してホテルの部屋でまったり飲むのもいいかも◎
スーパーのお酒コーナーは早めに閉まるので注意!
カルフールでは20時に閉まります。
モロッコ女子旅の治安・注意点⑦
人を撮影する時は気を付ける
女子旅で欠かせないのは、「写真撮影」ですよね。
私も大好きなので、シャッターが止まらないこともしばしばなのですが…。
モロッコで人を撮影するときには注意が必要。
モロッコ人(女性に圧倒的に多い)はカメラを向けられると、とても嫌がります。
にこやかだった人も急に怒り出してしまうことも。
写真を撮りたいときは、撮っていいか断りを入れてから撮りましょう◎
逆に男性は(肉食系だからか)積極的に映りたがる人が多い気が…。
たまに自分から撮らせておいてチップを要求してくる人もいるので要注意です。
モロッコ女子旅の治安・注意点⑧
スークなどでの値段交渉
モロッコのスークは基本的に値札がありません。
そのため、値段を尋ねると定価の2~3倍もの値段をふっかけてくることが多いです。
まずは、相場を知った上でしっかりと交渉すること。
これが大切です。
交渉は電卓で数字をたたき合いながら、値段を下げていくので英語もアラビア語もわからなくても大丈夫♪
日本から余っているボールペンや絆創膏を持っていくと交渉時に役立つことも♪
モロッコ女子旅の治安・注意点⑨衛生面には慎重に
お腹を壊しやすいモロッコ。
私は2度訪れて2度とも大丈夫でしたが…。
衛生面にはかなり気を付けていました。
モロッコを旅する上で必須なアイテムはウェットティッシュ!
手を拭くことはもちろんですが、
お皿やフォークやスプーンまでも念入りに拭いていました。
あとは「ビオフェルミン」の錠剤も飲んでいました。
もしもの時に便利なのは「ストッパ」。
長時間移動が多いモロッコで、もしものことがあった時の救世主です。
モロッコ女子旅の治安・注意点⑩ラマダン時期に注意
ラマダンとは?
イスラム教徒の人が1か月間飲まず食わずで日の出から日没まで過ごす神聖な期間のこと。
2020年のラマダン期間は4月23日~5月23日です。
ラマダン時に注意すべき点
■時差が変更する
ラマダン中は時差が8時間から9時間へと変更になります。
ラマダンをまたいで旅行中の場合は注意してください。
■日中、レストランが閉まっている
ラマダン中は、日が出ている間の飲食が禁止されています。
観光客には適用されませんが、街中のお店が閉まっていることが多いです。
■治安が悪くなりやすい
ラマダン期間中はモロッコだけでなく、
近年テロ発生が危惧されています。
テロだけでなく、
犯罪も起こりやすくなっているため注意が必要です。
■露出は絶対に避ける
ラマダンは神聖なイベントです。
女性は普段より露出に気を付けましょう。
■ムハンマド5世空港が激混み?
ラマダン数日前のムハンマド5世空港は、メッカへ向かう人で激混みになることも。
初めての海外渡航の人も多いらしく、荷物預かりの手続きがいつも以上に時間がかかっていました…。
そのため余裕をもった行動をおすすめ…!
モロッコ旅行は事前に治安や注意点情報を必ず熟読!
長々と書いてしまいましたが、モロッコ旅行を楽しみたいのであれば、旅行前に何度も熟読しておくことをおすすめします。
個人旅行でモロッコへ訪れるのであればなおさらです。
どの国へ旅行に行く際ももちろんですが、モロッコの治安はなめない方がいいです。
事前に知っておくと、何かあった時に絶対に役立ちます!
私も2度目のモロッコは個人旅行で行ったので、いろんなサイトの治安情報を熟読してモロッコ旅行に挑みました。
特に、偽案内人情報や高額チップなどの情報は絶対頭に入れておいた方がいいです。
みなさんが楽しいモロッコ旅を過ごせますように…!