観光地取材や、店舗取材、ホテル取材や海外取材まで、今までさまざまな取材を体験してきました。
こういった旅行系の取材は、「取材=楽しそう、羨ましい」と言われることも多いのですが、取材は遊びで行っている訳ではありません。
しかし取材である以上、ただ単に自分が楽しいだけでやるのは、絶対にダメ……!
原稿料をいただいている以上、クライアントの要望に応え、旅行先の良さを読者にしっかりと届けることが1番大切であることを忘れてはいけないのです。
今回は、取材を経験しているからこそわかる、取材前に必ずやっている大切なことをお届けします。
トラベルフォトライターの私が
取材前にやっていることは主に4つ
取材にもいろんな種類があるので一概にコレ!とは言えないのですが……。
私が取材前にやっていくることは以下の4つです。
- 事前リサーチ
- 仮のキーコンテンツ考案
- 仮の記事構成考案
- 体力づくり
取材が記事の8割を決めると言っても過言ではないため、その取材のための事前準備はかなり大切。
今回は、私がやっている事前準備を順を追って説明していきます。
トラベルフォトライターの私が
取材前にやっている事前リサーチって?
取材に出る前には、事前リサーチは欠かせません。
取材先によってもやっている事前リサーチは変わるので、例をあげて説明していきます。
店舗取材の場合……
- 店舗のHPに目を通す
- 店舗のSNSに全て目を通す
- 他のメディアの紹介記事を読む
- 事前に質問を考える
海外取材の場合……
- 取材対象の資料を読み込む
- SNSを駆使して取材地を徹底リサーチ
- 自分がモデルになることも多いのでファッション選び
- どこにキーポイントを置くか定めをつけておく
共通していることは、取材前に取材先を徹底的に調べ上げること。
その穴埋めを取材で行っている……という感じです。
トラベルフォトライターの私が取材前に
やっている仮のキーコンテンツ考案って?
取材前には、必ず仮のキーコンテンツを考えるようにしています。
例えば、店舗を取材する場合……
お店の中でも何に重点を置くか
これをしっかりと考え、記事のメインとなるコンテンツを洗い出しています。
例えばこの記事。
金沢にある、「KUTANI SEAL SHOP」を紹介しているのですが、「九谷焼シール体験」をメインコンテンツとして記事を作成しています。
逆に言うと、販売している九谷焼のお土産にはほどんど触れていません。
♢
次にクルーズを取材する場合……
以前参加したクルーズ取材は、事前に記事を3本作成することだけ決まっていました。
よって取材前に記事化すると決めていた、仮のキーコンテンツは以下の3つ。
- クルーズの客室について
- クルーズのレストランについて
- クルーズのエンターテインメントについて
ですが、実際に取材に行って記事化した3本のキーコンテンツはこちら。
- クルーズの基本情報について
- クルーズの客室 について
- クルーズのレストラン・施設について
実際に取材してみて、クルーズの基本情報なしでは伝わりにくい(基本情報だけでも、伝えたいボリュームが多かった)と判断したため、キーコンテンツを変更したことも。
仮のキーコンテンツは必ず決めてはいきますが、取材の取れ高によっては、臨機応変に変更もしています。
トラベルフォトライターの私が取材前にやっている
「仮の記事構成」考案とは?
仮のキーコンテンツを考えたら、次に仮の記事構成作成を考えていきます。
記事構成ってなに……?
『記事構成』⁼『記事の枠組み』『設計書』
ワードプレスで言うとH2、H3、H4の見出しを構成すること
記事構成を事前に考えておくことで何がいいのか……?
それは、
- 取材の全体像が掴みやすくなる
- 取材の重点ポイントを掴める
事前に記事の全体像を掴んでおくことで、特にどこをしっかり取材したらいいのかがわかります。
また記事内容を把握することで、記事に伴う必要な写真も分かってくるので、取材時に写真を撮り逃すこともなくなります。
トラベルフォトライターの私が取材前に
やっている体力づくりって?
宿泊ありきの取材は、特に体力勝負……!
早朝から深夜まで、びっしりと取材が詰まっていることも多いんです。
これが連日続くと、なかなか身体にこたえる……!
原稿が重なった日には、ある意味地獄……。
(好きなことだけどね……嫌いになりそうなこともあるよね……。経験したことがある方はわかるはず……。余裕がなくなるってコワイ。でも取材大好き♡笑)
なので、私はこういった取材前には
- しっかりとご飯を食べる
- 適度に運動する
- 何があっても睡眠時間確保
こういうことにも気をつけています。
取材前にもしっかり準備を
「旅を仕事にしたい!」と思っている方も多いかと思いますが、取材は楽しいだけも、自己満足でできる訳でもありません。
まずは、取材の根本的な意味を理解するのが大切です。
それを理解した上で、取材前にもしっかり事前準備をすること。
事前に準備をしておくことで、取材時にも必要なアンテナを常時張り巡らせておくことができるのです。